エジプトのヌエバという町からフェリーで3時間、ヨルダンに入国しました。

 

ヨルダンはイスラエルやサウジアラビア、シリアに囲まれた中東の国で、砂漠が国土の8割を占める乾燥地帯です。人口も1千万人にも満たない小さな国で、近年はシリアからの難民が押し寄せているそうです。

 

アクセスも決して良くない国ではありますが、ここにはペトラ遺跡という壮大な遺跡群があり、ここを訪れら買ったのです！

 

覚えている方も多いかもしれませんが、この遺跡は往年の名作『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』の中で、ハリソン・フォードがイエス・キリストの聖杯を求めてたどり着く場所です。

出典：http://collider.com/indiana-jones-and-the-last-crusade-review/

 

僕は子供の頃にこの映画を数えくれないくらいに見ましたが、最後ハリソン・フォードが単身遺跡に飛び込んでいくシーンはとにかく圧倒的な“冒険感”があり、めちゃめちゃ大好きな場面。思い出すだけで興奮します。

 

これは…絶対に行きたい！！

 

 

という事で、ペトラ遺跡へとやってきました！

 

※ちなみに、最後の聖戦も大好きですが、実はそれ以上に『魔宮の伝説』が好きです！謎の村の老人や猿の脳みそのデザート、呪文やトロッコなど、とにかく冒険感を高めるものが全て詰まっています。今思えば人種差別的な表現も多い映画ではありますが、シンプルな冒険映画としてはほぼ完璧な映画だと思います！！みんなこっちも見て欲しい！

ペトラ遺跡は、およそ2000年前に建設されたナバタイ人（古代アラブ民族の１つ）の首都です。中には様々な神殿や寺院、墓や劇場などがあり、丸1日かけても全部は見きれないくらいに大きな遺跡群となっています。

 

入場料が1日券50ドル、2日券55ドルということもあって「高い！」と言っている旅人も多いですが、貧しい国の唯一の観光資源なのですから、個人的には全然良いと思っています。そもそも価格なんて需要と供給で決まるので、この遺跡のために来る外国人観光客が多いことを考えると妥当な価格かと。

さて、早速ペトラ遺跡へと入ります！まずは「シーク」と呼ばれる長い峡谷を歩いていきます。この時点で雰囲気がたまらない。ちなみに有料の馬車もちょくちょく走っています（革のハットをかぶってこれに乗ればインディジョーンズ気分はピークに達します）。

 

そして、岩の隙間から徐々に見えてくるのが…そう、これぞペトラ遺跡の主役『エル・ハズネ』！これこそが映画の舞台です。かなり序盤で登場しました！そして、映画でもまさにこんな感じで徐々にその全貌を現していきます。興奮です！！

 

 凄い！！！

 

その高さ45m、美しい彫刻が施されているファサード（正面部分のこと）は圧巻のインパクトです。ここは“ファラオの宝物殿”と呼ばれており、現地では「トレジュリー」と呼ばれていました。インディ・ジョーンズのように中に入りたいところですが、残念ながら立ち入り禁止です…！泣

 

ちなみに裏山をぐる〜と歩けば、エル・ハズネを上から眺められる場所に辿り着けます。エル・ハズネ前の広場では、よく「30ドルで上登れるよ」などと誘ってきますが、近道でなければちゃんとしたルートで無料で行けますのでオススメです！

 

さて、先に進みましょう。

エル・ハズネを抜けると大きな広場に入ります。ここは『ファサード通り』と呼ばれていて、壁面に様々なファサードが並びます。これらは魂とか精霊を表現しているそうです。

 

かつて国の中心地だった市街地エリアには、大きな柱が並んでおりその先に凱旋門があります。当時の栄えている街の様子を想像したくなるような迫力のある通りです。

 

こちらのエリアは『王家の墓』と呼ばれていて、大小様々な墓が並びます。一番上まで登ると一体が見渡せる景色の良い高台になっています。

 

遺跡の一番奥には『エド・ディル』という修道院がありますが、そこにたどり着くには20〜30分かけて階段を登り続ける必要があります。炎天下なのでかなりキツイ！道中はほとんど日陰もなく、水必須です。

 

 約800段の階段を登り終えると、ペトラ遺跡内でもっとも大きいと言われるエド・ディルに辿り着きました！他の遺跡から離れて山肌にポツンと立つこの巨大遺跡は、存在感が凄い。ここにはちょっとしたカフェもあるので、疲れた体をゆっくり休めることが出来ますよ！

 

2日間かけて遺跡内を歩き回りましたが（実質的には丸1日くらい）、それでちょうど見所はしっかり見れたな、という感覚でした。いくつかマイナーな遺跡は飛ばしましたが、それはまた次回のお楽しみということで！

 

ちなみに、1週間のうち月・水・木曜日にはペトラ・ナイトと呼ばれるイベントが開かれており、通常の入場とは別でチケット購入すれば夜のペトラ遺跡を楽しむことが出来ます。

 

僕がペトラに宿泊した日はちょうど月曜日だったので、もちろん参加しました！

あまりにも暗いため写真が上手く撮れていませんが、「エル・ハズネ」へと続くシークにはロウソクが焚かれ、なんともドラマチックな雰囲気。昼に訪れるペトラ遺跡とはまた全く違う空気感があって、これもめちゃめちゃカッコイイ！！

 

ここがイベントの舞台。エル・ハズネの広場には大量のロウソクが灯されていて、ここで伝統楽器のショーが開催されます。とにかく雰囲気抜群です。

 

ちょっと残念だったのは、とにかく人が多いのですが、これほど厳かな空気の中で行われるショーの間でも話をしている人がたまにいて、楽器の音がしっかりと聞こえないこと。これはもう毎日のことらしくて、最初からそのつもりの方が良いかもしれません…

 

でもそれを差し引いても、なんといったって夜のエル・ハズネを見ることが出来るのですから、このイベントはオススメします！

 

 

ほぼペトラ遺跡のために足を運んだといっても過言ではない、ヨルダン。日本から来るのは少し大変なので、このタイミングで来れて本当に良かった！