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帰国しました!ブログ書きます!笑

YAMAJOURNEY
2017.11.01
【ネパール】アイランド・ピーク(6189m)に登頂! [後編]
category : Others / country: Nepal

8日間のエベレスト街道トレッキングを満喫した後は、いよいよアイランド・ピークに向かいます。一泊したディンボチェまで一度戻り、そこから標高5000mのベースキャンプへと歩きます。


アイランド・ピーク登山 後編(アイランド・ピーク登頂)


ディンボチェでカフェに入ると、映画『エベレスト 3D』のDVDが放映されていました。エベレストの麓でエベレストの映画を観るというのも粋ですね。(しかし内容は、1996年に起きたエベレスト大量遭難事故の実話)

 

ちなみに映画が終わった後、僕の隣に座っていたネパール人が何やら興奮気味にネパール語で話しかけてきました。どうやらネパール人と間違えて、感動を共有したかったみたいです。

 

そういえばエベレスト街道を歩いている時も、近くにいた欧米人が僕をガイドと間違えて道を尋ねてきましたね。どうやら僕はネパール顔みたいです。

 

さて、いよいよベースキャンプへと向かいます。


巨大な山の合間に、テント場が見えてきます。

 


ベースキャンプには、様々な登山隊がテントを構えます。

 


今回お世話になる『Satori Adventures』のテント場には、大きなダイニングテントがあり、ここで紅茶やスナックなどが取れます。

 


夜になると皆で食卓を囲みます。ハンガリーからやってきた彼らは、僕の2日前にアイランド・ピークにアタックし、見事に全員登頂したとのこと。おめでたい。

 


テントは独り占め。快適。

 


ただし標高5000m。早朝と夜は極寒で、テントが凍ります。

 

 

さて、いよいよ深夜24時半からアイランド・ピーク登頂を目指します。

まずは真っ暗の中、ヘッドライトの明かりを頼りに4時間ほどの登り。標高5500mを超えたあたりから、高度に順応出来ていない為かすぐに息が切れる。ゼエゼエ、ゼエゼエと言いながら、それでも一歩ずつ進んでいきます。

標高5800mくらいから雪道に変わります。そこからはアイゼンを履き、ガイドとロープで繋ぎながら歩いていきます。徐々に夜が明けていきます。

 


途中で、クレパスという雪の割れ目をハシゴをかけて渡る場面も。これ…映画で観たヤツや!!

 


最後の1時間は、かなり急な雪の壁を登っていきます。標高差200m。落ちないように斜面に固定されたロープに体を繋ぎ、30センチずつ。少し登っては呼吸を整え、また登って、また呼吸を整えて。とにかく前に歩けば、頂上に近づきます。

 

午前7時、ついに登頂!頂上は5人も収まらないような小さなスペースですが、勿論360度パノラマ。ヒマラヤの8000m級の山々が見渡せます。絶景。

 

 トレッキングガイドにはめちゃめちゃ助けられました。彼はなんと、この翌日も続けてアイランド・ピークに登るとの事。めちゃめちゃ強い。


さていよいよ下山ですが、登頂まで張りつめていた集中力が衰えたのか、高山病が出始めたのか、ここからが本当にキツかったです。とにかく体が動かない。10分下っては少し座りこみ、また立ち上がって10分歩くというペースで、雪の無い標高5800m付近まで下ります。

 

雪の無い道まで来ると少しずつ体も動くようになり、なんとか一歩一歩下りながら、午前11時半にベースキャンプに到着。体のエネルギーをほとんど使い切った感じで、そのまますぐ倒れるようにテントに入り込み寝ました。

 

一服した後は、3日間かけてルクラまで下山。フラフラの体に鞭打ちながら、暖かいシャワーとフワフワのベッドを楽しみに歩きました。

ルクラでは、何と4回以上もエベレスト登頂経験のある強者クライミングガイド(写真左)に出会いました。更に彼はなんと、2016年にエベレスト登頂した芸能人の”なすび”のガイドをしていたとの事。「もしSOTAがエベレストを登るなら、俺がガイドするよ!」と。…ありですね。ネパールの焼酎を一緒に飲ませてもらい、疲れた体に酔いが回りすぐに爆睡しました。

 


番外編


山以外にも少し触れたいと思います。

 

ネパールの首都カトマンズは、人口100万人を超える大きな町。17世紀王朝の頃の建造物も多く残っており、街歩きも楽しめます。

 

前述のとおり、観光客が多いエリアには山ほどの登山道具屋が並んでおり、ネパール産の登山道具に(勝手に)THE NORTH FACEのロゴなどを貼付けたものが、激安で買えます。


ネパールの主な産業は、農業と観光業。宿泊施設やレストランなどのサービス業がGDPの半数を占めているネパールでは、ヒマラヤの自然と、歴史的建造物が極めて重要な資産です。

 

しかし残念ながら、その歴史的建造物の多くが2015年4月25日の大地震(マグニチュード7.8)によって壊滅的な被害を受けました。2年経った今も、ネパールの代表的な世界遺産であるダルバート広場の建築物の多くは倒壊したままです。

 

ネパールは、1日2ドル以下で過ごす貧困率層が7割を占める国。その国の主産業である観光業の、極めて重要な資産が地震によって崩れるとは、本当に悲劇。

 

1日でも早い復興を願っています。

  • Makoto 2018年10月9日9:57 PM

    こんにちは。
    ブログ楽しく拝見しております。
    僕も2ヶ月後くらいにアイランドピークの登山を考えているのですが、現地での費用がおいくら位だったか覚えていらっしゃいますか?

    • souta 2018年10月20日11:08 PM

      Makotoさん、返信遅くなってしまい申し訳ありません!アイランドピークの登山は、エベレストベースキャンプへのトレッキングと合わせて現地の代理店で申し込みまして、2000ドル程度でした。ガイド、ポーター、宿泊&食事、アイランドピークのパーミッション、ルクラ往復便など全部込みの16日間プランでした。実は200ドルほど安い価格を提示してきた代理店もありましたが、信頼感を持てた方を選びました。それ以外にかかったのは、追加で頼んだ紅茶やお菓子や水、ホテルでのバッテリー充電やWi-Fiくらいでしょうか、1日10ドルも使っていなかったと思います!

  • Makoto 2018年10月25日1:47 AM

    soutaさん
    とんでもないです!
    アイランドピークについての情報が少ないので、とても参考になりました。
    ありがとうございます!

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PROFILE

Sohta Yamaji

1985年生まれ、大阪出身。
約1年かけて世界を旅しています。

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