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帰国しました!ブログ書きます!笑

YAMAJOURNEY
2018.02.10
【ペルー】古代インカ道を味わう、マチュピチュ『インカトレイル』 [後編]
category : Others / country: Peru

さあ、いよいよinca trailスタートです!行程は3泊4日、距離にして45kmの道のりです。この時期は雨期なので、しっかりと装備を整えて出発です。

出発前にあらためて全体の行程などを確認します。

 

初日は高低差も少なく、歩きやすい道が続きます。

 

4日間のうち、唯一晴れた初日。ああ気持ち良い!!

 

道中の遺跡に腰を下ろし、ガイドが歴史などを語ってくれます。ガイドは英語が堪能ですが、ネイティブほど早くは無いので聞き取りやすいです。

 

ヒマラヤと同様に、ここでもポーターの皆さんが大活躍です。一昔前のポーターは劣悪な労働環境だったようですが、今では専用の装備や寮の完備などが整えられ、大きく改善されているとの事。旅行会社毎に異なった色のユニフォームを着ており、戦隊モノのような雰囲気です。

 

incaトレイルでは毎日テント泊です。ですが僕らがテント場に到着する頃には全てセッティングされていて不便は感じません。

 

更には、お湯の入った手洗い用の洗面器が一人ずつに渡されるというVIP待遇!

 

初日の夜はなんとクリスマスイブ!という事でクリスマス気分を味わいます。

 

ポーターもキッチンスタッフも全員集まってお互いに自己紹介をします。ちゃんとスタッフ全員と信頼関係が作れるように仕立てているのが良いですね(名前は全く覚えられなかったですが…)。

 

食事はダイニング専用テントで取ります。みんなでギュウギュウになりながらご飯を食べますが、これもまた良い思い出。(ネイティブ同士が早口で話している時はホント聞き取れません…)

 

食事は毎度、前菜・スープ・メインと豪華な仕立て。しかも美味い!!

 

クリスマスという事で、ケーキまで出てきました!本当、山奥の小さな調理場でこれだけの料理を作るスタッフ達には頭が下がります。

 

2日目は標高差1000m近い登りです。最高到達点は標高4200mという高さなので、高山病に注意しながらゆっくりと。

 

トレイル道中には、大小様々なインカ遺跡があります。山の中から突然遺跡が見えてくる瞬間は、鳥肌です。

 

アンデス山脈の奥深くに突然現れる遺跡たち。

 

inca trailに入れるのは、ポーターなど全てのスタッフも含めて1日500人まで。観光客が少ないからこそ、そこには静寂があり、厳かな時間を過ごす事が出来ます。

 

遺跡にはリャマ(アンデスで家畜にされているラクダ科の動物)も多く見られます。時にはリャマで渋滞も。

 

日中はトレイルを歩き、遺跡を眺め、歴史を学び、夜はダイニングテントで団らん。朝、テントで目を覚まし、温かい紅茶を飲んで次の一日を始める…本当に贅沢な日々がそこにはあります。

 最終日の夜は、お世話になったポーターとキッチンスタッフにみんなからチップを渡します。チップの額はみんなで決めるのですが、こういう場面では欧米人は「彼らは本当に頑張ってくれたから」といって気持ち良い議論になります。

 

 そして…いよいよマチュピチュに到着です!!

 

ですが…残念ながらこの日も天気は悪く、この景色です。

ああ、霧が深い…

 

まあ、これはこれで悪くはないか…と自分に言い聞かせます。

 

と思っていたら…おお!?

 

おおお!?

 

おおーーー!!!霧が晴れました!

 

ああ、何と素晴らしい景色!

 

という事で、見事に30分だけマチュピチュの全体像を拝む事が出来ました!ありがとうお天道様!

 

それなりにキツい道を歩きますし、しばらくシャワーも浴びれない4日間。それでも、自分の足で時間をかけてインカ道を歩く事で、インカについてもっと関心を持てますし、マチュピチュに対してもっと愛着を持てるのだと思います。

 

マチュピチュinca trail、最高でした!!

 

 

クスコに帰った翌日はみんなで打ち上げ。

 

そこで食べた料理は…

『クイ』という名前のモルモットの一種!ペルーではごちそうの一つで、誕生日などの祝い事がある時にふるまわれるそうです。

 

見た目はなかなか強烈ですが、味は鶏肉みたいです。やや肉は固めです。不味くはないですが…個人的には、これを食うなら鶏肉を食います。笑

 

ペルーに来られる際は是非一度ご賞味あれ!

 

 

さてこのように、圧倒的な存在感を持つ神殿や要塞を作り、また飢えがなかったと言われるほどの農耕技術を持ち、人口1000万人以上を抱えていたインカ帝国も、あっさりとスペインに滅ぼされてしまいます。

 

その理由はざっくり言えば、スペイン人が鉄製の武器や銃器、馬などの圧倒的な武力を持っていたこと、そしてユーラシア大陸から持ちこまれた病原菌(天然痘など)がインカで大流行し一気に人口が減った事が主な要因とのこと。(ここの深堀りは、ベストセラーの『銃・病原菌・鉄』がおすすめです!)

 

征服の歴史は残酷です。

 

 

ですが今でも、ペルーにはインカを感じさせるものが数多く残っています。

 

食事をすれば、インカ時代の主作物であったジャガイモやトウモロコシを使った料理ばかりですし、多くの人がインカ帝国の公用語だったケチュア語を話せますし、街を歩けば当時からの石組みが残っています。みんな『インカコーラ』という名前のコーラを飲んでますし。

 

今でも、インカ文明というものがペルーで愛されているのを感じます。

 

滅びて500年経った今でもなお、圧倒的な存在感を放つインカ。本当に魅力的でした!

 

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PROFILE

Sohta Yamaji

1985年生まれ、大阪出身。
約1年かけて世界を旅しています。

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