message

帰国しました!ブログ書きます!笑

YAMAJOURNEY
2018.09.04
【ルワンダ】未来に向かって変化している国
category : Others / country: Rwanda

ジェノサイドという悲しい過去を持つルワンダ。ですが、この国はその後の24年間でこの国は大変身しています。

 

2000年から年平均7%を超える経済成長を続け、全国に光ファイバーケーブルが敷かれ、街は驚くほどに綺麗で安全です。この驚くべきルワンダの変化は「アフリカの奇跡」とも言われています。

キガリの中心部に来ると、しっかりと舗装された道路に新しいビル群が並んでいました。同じ首都でも、タンザニアのダルエルサラームとはかなり雰囲気が違います。

 

それにしても本当にゴミが落ちていない!

 

夜でもしっかりと明るいショッピングセンターと、その後ろにあるのはコンベンション・センター(国会議事堂)。ルワンダ国旗の色にライトアップされます。こうやって夜に町を歩いていても、全く危険な雰囲気がありません。他の国にいた頃は、道端のホームレス達がこぞって怪しい目で見てきますが、そういった事も全くない!

 

アフリカとは思えないオシャレなレストランもあります。ここは『Pili Pili』という名前で景色が素晴らしいのでオススメ!なんだか部分的には、南アフリカのケープタウン並みに洗練されているじゃありませんか。

 

 

このように今では経済的に大成長中のルワンダですが、その立役者として現カガメ大統領の存在は欠かせません。

 

カガメ大統領は、1994年ジェノサイド当時、反政府軍である『ルワンダ愛国戦線』の司令官でした。彼らは彼れでかなり非人道的な活動を行なっていたという事実もあるようですが、いずれにせよ、彼らがキガリを制圧し、ジェノサイドに終止符を打ちました。その後新政権が発足、2000年にはカガメ氏が大統領に就任しました。そこからの強烈なリーダーシップでこの国を大きく変えていきました。

 

まずカガメ大統領率いるルワンダ政府は、国民にツチ・フツではなく「ルワンダ人」という意識を持つよう呼びかけ、国民の融和を推し進めました。今ではルワンダ国内でツチ族・フツ族といった会話はタブーです。アパルトヘイト後のマンデラもそうでしたが、国作りにおいて国民の融和は大前提なのでしょう。

 

政治面では、徹底的に汚職をなくしつつ、また反対勢力を弾圧することで安定政治を実現しています。政治基盤を強化する方法があまりにも強引なため、しばしば独裁政治とも言われています。カガメ大統領に対して批判的な記事を書いた記者が逮捕されたり、野党のメンバーが窃盗などの軽い罪で次々と裁判にかけられ処刑されたりしているそう。2017年に行われた大統領選では、なんと得票率98%で3期目の当選となりました。もはや高すぎて異常です。笑

 

この独裁っぷりは賛否両論あると思いますが、シンガポールのリー・クアンユー元首相が数十年であれだけの国を作ったことを考えると、僕は“あり”な気がしています。特に、アフリカの経済は本当に停滞しています。本当に力のあるリーダーが力技で一気に成長を推し進めていくのは、一定期間必要なのではないでしょうか。

 

また経済面では「ICT国家」を目指し、光ファイバーを敷き詰めてインターネット環境を整えつつ、起業を増やすためのコミュニティの設立や、6時間あれば法人登記ができる仕組みなどを作りました。僕自身がルワンダを旅した感覚で言えば、町中にWiFiが飛んでいる訳でもなく、公共サービスをネット予約できる訳でもなく、まだまだ「ICT国家」という感じではありませんが、これからどんどん成長していく可能性はあると思います。

 

特にアフリカのような途上国ではリープフロッグ(テクノロジーなどが、途中の段階を踏まずに一気に発展すること)が期待できます。中国のように、クレジットカードすら使えなかった国で一気にキャッシュレスが進んだように、うまく取り組みがハマれば一気にテクノロジーが進む可能性があるのかもしれません。人口1200万人、四国の1.5倍ほどの国土というコンパクトな国だからこそ、変革も進めやすいと思います。

 

個人的に面白いなと思った話は、ドローンを使った血液輸送の普及です。

 

Ziplineというシリコンバレー発のベンチャー企業がルワンダで始めたサービスです。とにかく山が多く道が曲がりくねっているルワンダでは、配送は大きな課題です。例えば地方の病院で輸血用の血液が必要になった時、トラックで運んでいたのでは緊急患者への対応が間に合わないかもしれません。

 

そこでZiplineとルワンダ政府が始めたのは、発泡スチロールで出来た独自のドローンに血液を乗せて、キガリ郊外から時速100kmで飛ばすことで一気に病院まで輸送するという仕組み

 

飛んでいるドローンが病院に近づくとSNSで医師に到着を告げ、パラシュートを使って病院土地内に落下させます。そのドローンはそのまま自分自身で配送センターに戻ってきます。以下にその映像があるのですが、アフリカでこんなイケてる仕組みが普及しているのかと思うと鳥肌モノです。

 

先ほどリー・クアンユー元首相の名前も挙げましたが、ルワンダは「アフリカのシンガポール」になりうる、とも言われているそう。安全で美しい環境を維持しつつICT国家への変貌を実現できれば、その野望も実現するかもしれません。これからのルワンダの「進化」に期待です!!

 

 

ちなみに、ICT国家を目指すルワンダですが足元の主な産業は農業です。特にコーヒーにはかなり力を入れていて、味もさっぱりして美味しいとのこと。現地に住んでいる友人にも勧められ、一緒にコーヒー農園に行ってきました!

ここ『フイエ』は、キガリから車で3時間くらいの町で、コーヒーの栽培で有名です。

 

ガイドに案内してもらいながら、コーヒー農場を見学させてもらいます。意外と山を登っていくのがキツイ…!

 農場の近くでは、そこで取れたコーヒーを選別・焙煎も行われていました。

 見学後には美味しいコーヒーをご馳走になりました。渋味が少なく飲みやすい味です!同時にお土産もGETです。

 

農場の近くを歩いていると、キガリとはまた違ってのどかな雰囲気。「アフリカの奇跡」と呼ばれるほど成長していてもまだまだ本当に貧しい国なのだと、裸足で走る子供達をみて思います。

 

ところでここルワンダでは、僕の前職時代の同期がタイ料理屋を経営しています!忙しい中にも関わらず、フイエ含め様々なところに連れていってくれました、ありがとう。

 

3年ほど前に、当時5歳の息子を連れてルワンダに移住。文化も法律も何もかも異なるここルワンダで本格的なタイ料理を始めた彼女には尊敬の気持ちでいっぱいです。

 

アフリカで長旅している人は、本当に美味しいタイ料理が食べれるのでぜひ『Asian Kitchen』に足を運んでみてください!(ブログも面白いです))

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

PROFILE

Sohta Yamaji

1985年生まれ、大阪出身。
約1年かけて世界を旅しています。

CATEGORY